この時期から始まる摘果。
でも摘果ってどうやったらいいのか??
ということで、みかんの摘果講習に行ってきましたアグリです。
今回は早生みかん編
今回習ったのは、最終目標規格がS以上(5.5cm)に仕上げる摘果方法
(1)荒摘果
時期 | 6月下旬~7月上旬 |
葉果比 | 20枚を目安 |
※葉果比って何?1個の実に対して何枚の葉が必要かという比率
荒摘果は樹の下から始め、内側の垂れ下がった枝や細い枝の果実(内なり果や裾なり果)を摘果する。
樹の下から上に向かってやっていく。樹の下側と内側はあまりいい果実ができないので。
この荒摘果は、3cm以下の果実と傷がある果実をどんどん摘果していきます。
もし一枝にあまり果実がなっていなかったら、残したりもします。
あとは、一つの場所から3個・4個・5個と実がなっていたら、大体2~3個になるように摘果します。
それと、天なり果の枝や徒長枝があれば、枝をねん枝して横に向けていけたらもっといいということです。
しかし、これは時間があればの話し。樹の本数が多ければ難しいかな。
天なり果実はそのまましておくと、果実が日焼けをしやすいみたいです。
摘果はなっている果実をとっていくのでもったいない気がしますが、
果実が多すぎると、実が大きくならないで話しになりません。
ですので、もったいない気持ちを抑えて、結構思いっきりすることが大切です。
実際は、自分ももったいないなと思いながら摘果講習してました。
それと、1回で全部を摘果するのではなくて3回~4回にわけてちょっとづつ摘果をしていくのがコツ。
1回で摘果をしてしまうと、この時期の台風などでやられてしまったりしたときに、
傷がついた果実を摘果できなくなったりして、良いみかんができなくなります。
それと一気に摘果をしてしまうと、残した果実に栄養がまわり、果肉がいっきに肥大し粗いみかんになってしまいます。
ですので、なるべくなら何回かにわけて摘果をすることがコツです。
余談ですが、温州みかんは、グレープなりになっているみかんが美味しいみかんになるそうです。
参考【早生みかんの果実肥大目安】
品種 | 目標規格 | 7/10 | 7/20 | 7/30 | 8/20 |
早生みかん | S以上
(5.5cm) |
3.0cm | 4.0cm | 4.4cm | 5.0cm |
(2)仕上げ摘果
時期 | 7月下旬~8月上旬 |
葉果比 | 25~30枚を目安(マルチは30枚) |
仕上げ摘果はまだしていないのですが、機冠上部の天なり果や日焼け果を中心に摘果する。
摘果は以上です。
少しでも参考になったら幸いです。